美味しいものでできている

東京とアジア圏で食い道楽しているアラサー女の食紀行

<台北グルメ>ローカルが行列をつくる激ウマ鍋「松江自助火鍋城」

 

台湾には本当に鍋屋がたくさんあって、一年中、昼夜問わずみんな鍋を食べます。

種類も豊富で、有名どころは紅白の薬膳&麻辣火鍋や、発酵させた白菜の漬物でつくる酸菜白肉火鍋など。

前回の滞在では老舗店の「圍爐(ウェイルー)」で初めて酸菜白肉火鍋を食べてそのおいしさに感動し、今回も絶対に食べるぞ!と意気込んでいたのですが、色々なお店を調べるうちに気になる鍋を発見。それが「松江自助火鍋城」の石頭火鍋でした。

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石頭火鍋はごま油で具材を炒めたあとにスープを注いで煮込む火鍋のこと。東京の乃木坂に「石頭楼(スートーロウ)」という石頭火鍋の専門店があって、元同僚がべた褒めしていてずっと食べてみたかったのですがいきなり閉店してしまい…。東京での石頭火鍋体験は儚く散ったのですが、松江のこのお店はなんとその乃木坂石頭楼のルーツになったという情報まで流れているではありませんか。これは行くしかない、となったのでした。

私たちはタクシーで行きましたがMRTを調べると行天宮駅3番出口から徒歩3分程度。アクセスも良いです。

 

ピーク時はローカル達が大行列を作っているらしいのですがこの日着いたのは21:00ごろで、ウェイティングは1組。花金だしちょっとは待つかな、と危惧してましたがほとんど待たずに入店できました。

 

待っている間におばちゃんが片言の日本語で鍋に入れる肉の種類を聞いてきます。

ラインナップはたしか牛、豚、鶏、羊。

今回は牛と豚をチョイスしました。

入り口から見た店内の様子はこんな感じ。結構広いです。

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席に案内されると同時に、店のシステムを説明されます。

入れたい具材は後ろの棚から自分で選べ、お皿によって値段が違う、タレも自分で作れ、というようなことを片言の日本語でバーっと。ありがたい。

ちなみに店名の「自助」はセルフサービスという意味。好きなものを好きなだけ選びましょう〜。

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と言っても、ショーケースで具材を選んでいるとおばちゃんがおすすめをどんどん出してきますw

おすすめされたのはするめ、トマト、しいたけなど出汁が出る系の食材と、葉物野菜など。夫がしいたけ嫌いなのでしいたけは泣く泣く外し、おすすめを一通りと卵の皮の餃子などをもらいました。練り物系も充実。

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タレはネギ、にんにく、唐辛子、パクチー、ごま油、醤油、などどんな調合にしても間違いなさそうなラインナップ。

そして何よりも外せないのが沙茶醬! (右奥ですが写ってません。無能)

沙茶醬は海老などの魚介をベースにスパイスやごま、にんにくなどがミックスされたペースト状のソース。XO醬よりもクセがなく旨みたっぷりで、特にここのは誰でも好きな食べやすい味だと思います。

この沙茶醬をベースに、自分好みのタレを作っていきます。

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味変にはピーナッツの粉やお酢をプラスするのがおすすめ。最初から数種類のタレをつくって楽しむのもありです。

テーブルに生卵が運ばれてくるので、タレに生卵をとき混ぜて完成!

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台湾で生卵…と一瞬考えちゃいますがここはどんと構えて入れるべし。入れるのと入れないのとでは全然違います。

 

そして鍋の方は、炒める作業へ。鍋に油はねを防止するカバーが張られます。

炒めるのは全部おばちゃんがやってくれます。タレ作りをモタモタしているとどんどん炒められちゃうのでカメラに収めたい方はおばちゃんの動向を見ながらタレ作りに勤しみましょう。

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まず、スルメを炒めて油にスルメの旨みを移します。早速美味しそうな香りが…!

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次に葉物以外の野菜と肉を一気に入れて炒めます。玉ねぎやにんにくなどの香味野菜は頼まなくてもデフォルトで入れてくれるようです。美味しそう〜〜〜

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具材がある程度炒まったら、スープが注がれます。スープは無色透明で、飲んでみるとダシがきいていて滋味深く優しいスープ。

このスープがどんどん変身していきますよ…

煮立つまでしばし待ちます。

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ぼこぼこに煮立った状態。あまり美味しそうに見えませんがこれで完成です。

まずはお肉をとってタレにつけて食べてみると…

うまーーーーい!

なにこれ美味しい!!と夫と目を丸くしながらパクパク食べまくりました。お箸が止まらない。

 

具材からでるダシでスープがさらに美味しくなって、その美味しいスープがさらに具材に染み込んで…の無限ループ。

タレをつければ沙茶醬の旨みとパクチーの風味、唐辛子の辛味、卵のまろやかさが合わさってめーちゃくちゃに美味い。

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具はあっという間に完食。

最初は無色透明だったスープが、煮込まれることでこんなに濃い色に。トマトの色かな。

 

そして実は途中で海老を入れたのですがこれが大正解。スープの旨みをアップさせるのに海老がめっちゃいい仕事してました。あとするめ。これはおばちゃんの助言通り絶対入れるべきです。 

あとは空芯菜なんかもしゃきしゃきとした食感で変化がつくのでおすすめです。

 

最後はスープを飲む手が本当に止まらなくて、

一口一口味わいながら余韻を楽しみました。本気で持って帰りたかった。

 

ちなみに飲み物も冷蔵庫から自分で取るスタイルです。私たちは自然派ワインが大好きで旅先でも飲みたいので、日本から持ち込みました。台湾の飲食店はお酒の種類が少ないので、飲みたいお酒は持ち込みましょう。大抵のお店が持ち込みOKです。(お店によっては持ち込み料がかかります)

ワインの持ち込みについては別で書こうと思います。

 

お会計ですが、今回は〆て2人で2,000円ぐらいでした。安すぎる!

ライブ感、ローカル感があって楽しいし、美味しくてしかも安いなんて最高じゃないですか。

絶対にまた来たいお店の一つになりました。

 

 

松江自助火鍋城

住所:台北市中山區松江路315號1樓

営業時間: 11:00〜23:30

MRT行天宮駅3番出口から徒歩3分